母の手を逃れて
ジョージア・ペラン著 朝比奈弘治、岩澤雅利訳 紀伊國屋書店/1,600円+税 ISBN4-314-00919-5
◆少女は、母親に「親失格」を言い渡して旅立ったフランスで書かれた児童虐待サバイバーの手記。はじめトラウマを回復させるセラピーとして綴られ、それが世に出て評価された。 著者は両親から繰り返し暴力を受け、ようやく寄宿学校に保護された。厳格な中にも愛情がある先生、そして同じ苦しみを知る少女たちとの友情は、大きな力を発揮する。やがて、あいかわらず非情な家に戻るのだが、著者は、もう自信も自尊心も獲得していた。 「産んだだけで母親だと思っているのか?私は、あなたを母親とは認めない」と書きおいて、永遠に生家を去ったのである。この手紙は、子どもが親にすべきことの本質が、そのすべてが手に入らなかった人の強い言葉で書かれていて一読の価値あり。 著者は今50才。幸福な結婚をして、愛して育てた子どものひとりは児童虐待防止の仕事をしているという。日本は血のつながりを尊び他人の親子に干渉しない文化を持つが、実親が子を育てる人としてふさわしいとは限らない。この本は、日本人がなかなか直視しないその現実を、ストレートに見せている。 REBORN 河合 蘭
本のオビから 虐待の連鎖は断ち切れる!! 「わたしの物語が、あなたを救えるなら・・・・・・」 母親の虐待に傷つけられていた ジョジアーヌを救ったものは・・・・・・ 少女の恢復と自立への道のりが、 希望をもって綴られる感動の自叙伝。 わたしの証言が皆さんの同情を誘うばかりでなく、 ひとつの社会現象に気づくきっかけになることを願っています。 残念ながらその現象は、 この社会でふつうに起こっていることなのですから・・・・・・ どうかわたしとともに 子どもたちの境遇に目を向けてみてください。 救いを必要とする子どもを探して、 やさしく手をさしのべてあげてください」(本書より)
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