『妊婦は太っちゃいけないの?』高島系子著 新潮社 1365円 ISBN4-10-469901-2
◆中国伝統医学で妊婦の悩みを読み解いたら‥‥?!
タイトルを読むと妊婦向けのダイエット本みたいだが、中医学の視点で妊娠中のから だのケアのノウハウがきっちり書かれている。
東洋医学からのアプローチは、これまでも整体や鍼灸などはあったけれど、「気」や「血」のめぐりをよくする中医学の考え方や漢方は新しい分野。女性のからだと中医学を追い続けてきたライターならでは
の読みやすさで、産む人本意がうれしい。 専門家にとっても中医学の入門書としておすすめ。アロマや食事についても触れられている。
(REBORN きくちさかえ)
妊娠中次々に現れる心配事に対し、産婦人科では、おきまりのアドバイスが成されます。「貧血?鉄分を多く含んだレバーを食べなさい」「体重が増えすぎた?甘いものを食べないで、たくさん食べないで」‥‥といった類のものです。でも実のところ、そうしたアドバイスはどこまで功を奏しているでしょう?
中医学(中国の伝統医学)では、その人がなぜそういう問題を抱えたのかを重要視するそうです。その人の背景や、「体の癖」を見ていくのです。
たとえば、胃腸の消化力が落ちている人は鉄をうまく吸収できないので、いくら鉄を食べても貧血が改善しないそうです。そうなるとむしろ、鉄以外の食べ物が、鉄の吸収力を改善していく可能性があるということです。
肥満も、中医学の医師は「代謝の力が低下しているためかもしれない」と考えます。身体が食物をうまく気や熱に変えられないと、余分な脂肪や水分ができ、身についてしまうというのです。
この本のさまざまなアドバイスを読んでいると、自分の悩みについて「こんな風にアドバイスしてくれた人はいなかった」と思う方がほとんどでしょう。
著者・高島系子さんは、女性誌などで中医学の記事を書いてきた専門ライターで、ご自分の出産体験も生かし、きわめてやさしい言葉にかみ砕いて書いています。きめ細やかに、まじめに取り組まれています。
助産院で教えてくれるような妊娠・出産・産後のナチュラルなとらえ方についても読むことが出来ます。
100%オレンジの表紙絵と、この親しみやすいタイトルに乗せて、お産の漢方がこの本から大きく羽ばたきそうな予感。
巻末には、「妊娠中&産後の漢方薬と使い方」「東洋医学の診療が受けられる医院・薬局・鍼灸院」など、中医学を実践するときにすぐ役立つ資料つき。
All About 「出産医療・産院選び」
「おすすめ書籍」より転載
(REBORN 河合 蘭)
高島系子さんインタビュー
All
About「出産医療・産院選び」 妊娠脈が自分でわかった!
目次
プロローグ 妊娠したがる体
第一章 みごもった体
第二章 妊娠している体
第三章 産みたい体
第四章 バランスのいい体
エピローグ 再び妊娠したがる体
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『妊婦は太っちゃいけないの?』
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