『おぎゃあ。』監督:光石冨士朗 出演: 岡本綾 三浦涼介 阿久根裕子 光石研 佐々木すみ江 塩見三省 萩原聖人 余貴美子 藤木勇人他 97分/2002年 \5,040円(DVD) 販売:ジーピー・ミュージアム

◆沖縄の空気感を堪能

「あなたは子供を産みたいですか?」の問いかけのテロップで映画は始まる。
 
 ヒロイン仲里 花(岡本綾)は、祖母(佐々木すみ江)と二人暮らしの19歳。しかし、たった一人の家族、祖母・バアバが死んでしまった。死ぬ直前、バアバは「自分の骨を故郷の浜比嘉島に返して欲しい」と言い、また、死んだと教えていた花の母についても実は生きていて、今は浜比嘉島にいると告げるのだった。
 
 突然一人きりになり、しかも母が生きていると知り混乱する花。そんな彼女のお腹には小さな命が宿っていた。
 しかし、子どもの父親で恋人のハヤトは行方知れず。そんなとき、風来坊のハヤトが浜比嘉島からハガキを送ってきた。花は混乱と不安を抱えたまま、浜比嘉島へと旅立つ…。

 子どもを授かる神様が祭ってある木があるという浜比嘉島の風景が素晴らしい。
 相当せっぱつまった状況なのに、描写は、大喧嘩、大騒ぎと、かなりマンガチック。それでも、「ま、いっか」と思わせるのは、南国・沖縄のゆるやかな時の流れと土地の力か。
 
 がめつく、強烈な性格の母(余 貴美子)をはじめ、女性たちのたくましさがまぶしい。

(REBRON 三好菜穂子)


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