『セルフ・ディフェンス――あなたは、正しい!』
橋本明子著 三五館 2004年 \1,050(税込) ISBN4-88320-299-2
◆いざというときに、一度きりの攻撃で100%の力を出す
性暴力にあった女性に対し、「男性を挑発するような露出の多い服装をしており、被害者にもスキがあった」などと、あたかも被害者に非があるように言われてしまいがちな風潮が依然とあり、被害者も自分を責めてしまう傾向がある。加害者の行為こそ、もっと問題視されるべきなのに・・・。
本書では、「WEN-DO」という、一度の攻撃で100%の力を出す女性の護身術を具体的に紹介。
「WEN-DO」は、1964年にニューヨークで女性が自分のアパート前で殺害されたのがきっかけとなってできた。彼女の悲鳴を近所の人たちが聞いていたのにも関わらず、恋人同士の痴話喧嘩と思い込み、誰も通報しなかったのだ。この事件を聞き、心を動かされたカナダ・トロントに住む、二人の武道家が、女性が生きている背景をふまえた上で、効果的な方法を編み出してできた護身術なのだ。
著者の橋本さん自身が性的虐待のサバイバーであり、指導普及でおこなっているワークショップでも、術だけではなく、まず身を護るために必要な「心の力」が必要と、暴力に対する正しい知識を説いている。本書を読むと、女性が強くなったとはいえ、いまだ男性社会が作り出した性暴力の「神話」に縛られていることがいかに多いか痛感させられる。
「護身術」を使う機会はあってほしくないものだけど、今の日本で被害に遭わないという保障はない。「いざ」というとき、攻撃方法や加害者の急所を知っているのと知らないのでは大きな違いだろう。オールカラーで、写真とイラストをふんだんに使っているので、武道の経験がまったくない人でもわかりやすい。
「技のすべてを覚える必要はありません。自分の記憶に残ったものが、その時に本当に必要なものなのです」(本書より抜粋)
(REBRON 三好菜穂子)
帯より
女性による女性のための護身術
自分を大切にするための「3つのA」
Awareness―― 気づく
Avoidance―― 避ける
Action ――行動を起こす
『セルフ・ディフェンス』は身を護る術です。
あなたは多様な人間関係の中で、抵抗したら自分の立場を失うかもしれない・・・と怖れることもあるかもしれません。
その時に、どうするか?を選ぶ力を育てていくことが、本当の『護身術』であり、『護心術』であると思います。
目次
はじめに――内なる“自分を護るパワー”を呼びさまそう!
序章 日常や外出中、思わずヒヤッとした経験はありませんか?
PART1 今、私のセルフ・ディフェンス
PART2 実践、練習なしにできるセルフ・ディフェンス
PART3 ピンチ! 相手につかまれたときの危機脱出テク
PART4 セルフ・ディフェンスを使うにあたっての鉄則
おわりに――「女性のための護身術」と出会って
著者プロフィール
橋本明子(はしもと・あきこ)
カナダで開発された女性のための自己防衛プログラム「WEN-DO」speaker's bureau資格を2002年8月取得。指導普及のためのワークショップを行っている。1995年より子ども虐待防止活動に関わる。セルフカウンセリング初級講座終了。CAP(キャップ=子どもへの暴力防止)スペシャリスト。リアライズYOKOHAMA代表。メグさんの性教育ファシリテーター(進行役)、知的障害児の性教育ファシリテーター養成講座終了。
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『セルフ・ディフェンス――あなたは、正しい!』
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