『出生をめぐるバイオエシックス――周産期の臨床に見る「母と子のいのち」』
仁志田博司編著 鈴森薫・森川勲著 メジカルビュー社
1999年 ¥4500
◆生命倫理の全容と、赤ちゃんを看取る心
REBORNコメント
出産を巡る生命倫理は生殖技術、出生前診断など多岐に渡るが、その全貌が詳細にわかる学術的資料。
編集者の仁志田医師は新生児医学のリーダー的な方であり、ご自身では新生児医療について書いている。赤ちゃんの治療停止の問題−それは日本では、アメリカとはまったく違った精神風土ゆえ、NICU(新生児集中治療室)スタッフが背負っている。それが限界に来て議論がオープンになろうとしている今、この本は、優しさを置き去りにしたルールができてはならない、と訴えている。赤ちゃんの看取りのケーススタディと、それに続く哲学的終章「連続と不連続の思想」は、仁志田医師が出ない答えを長年追い求めてきた時間を感じさせ、強烈な印象を残す。 (河合蘭・REBORN)
目次
1章 バイオエシックス(生命倫理)緒論
2章 バイオエシックスの基礎
3章 出生をめぐるバイオエシックスの特徴
4章 胎児はいつから人とみなされるか
5章 生殖補助医療とバイオエシックス
6章 出生前診断とバイオエシックス
7章 遺伝子操作をめぐる倫理
8章 予後不良の児の対応
9章 連続と不連続の思想(優しさと連帯のバイオエシックス)
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