『少女たちはなぜHを急ぐのか』 高崎真規子著 NHK出版 2004年 \714(税込) ISBN 4-14-088114-3

◆少女たちは決して、性を謳歌しているわけではない

 中・高校生を中心にした少女への聞き取りと、彼女たちと身近に接している産科医、養護教諭等への取材から、少女たちの性行動を取り巻く現在を検証したルポルタージュ。

もちろん、著者が聞き取りをした少女たちの価値観は一様ではない。が、性の低年齢化、カジュアル化といわれて久しいものの、決して彼女たちが自らの意思で、自由にセックスを謳歌しているわけではなく、「彼氏をつなぎとめておくため」「淋しいから」など不安の解消や、「Hしてないと“遅れてしまう”」など強迫観念につき動かされているような姿が浮かびあがる(「やらハタ」という言葉を、本書で初めて知った。Hしないで20歳になることだそうで、それだけはイヤだ、とインタビューに答えた少女たちは言う)。

大人がきちんと性に向き合うことを怠ったツケが、「若いうちに」ということが必要以上に価値を持ってしまう少女たちの現状と、性感染症の増加という結果を招いてしまったのだろう。性について正しい知識を持ってさえいたなら、避けられた悲劇は、たくさんあったはず、と本書を読んで改めて思った。

(REBORN・三好菜穂子)




内容
 少女たちが卒直に語る、はじめてのH、彼氏と愛とセックスの関係、セフレの出現とエンコーのいま…。性の低年齢化の一方で、性感染症(HIV)の拡大、早すぎる妊娠・中絶、ネットのなかの性の危うさなど、リスクが広がる。どう向き合ったらいいのか。

目次
1 少女たちの肖像
 初H
 20歳過ぎたら終わりだよね
 彼氏と愛とセックスの関係
 セフレはあり?
 エンコー、今と昔
 結婚と夢と未来と

2 周囲から見た、少女たちのH事情
 至近距離から見た彼女たち
 すぐ隣にある誘惑
 性感染症がそこまで迫っている
 無知なセックスによる妊娠・中絶
 親たちの困惑
 やっぱり性教育は必要です


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少女たちはなぜHを急ぐのか

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