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『WHOの59カ条 お産のケア実践ガイド』 戸田律子訳著  農文協  ¥1,200(税込)   ISBN978-4540970436

REBORNコメント

正常出産でよくおこなわれているケアをひとつずつ有効、無効と判定したWHO発行の冊子"Care in Normal Birth"の全訳。多くの国で多用されている会陰切開などたくさんの日常的な医療処置が、この判定によって、効果があやぶまれるようになった。WHO は、1985年の「出産科学技術についての勧告」以来、正常出産ケアの見直しに取り組んでいるが、ベースとなる考え方は、証拠に基づく医学  evidence based medicineと、女性と赤ちゃんの人権尊重。WHOのこの姿勢は、欧米でも当初はおかしな自然出産指向のように言われたが、背後に十分な科学的検証があることが知られるにつれ、母子保健行政にも影響を与えるようになった。現在唯一の国際基準ということになるので、専門家は必携。一般の人にも、訳者の戸田律子さん(バース・エデュケーター)による解説つきで理解しやすくなっている。

(REBRON 河合蘭)


本のブックカバーより

WHO(世界保険機構)が、産科医療の「医学的に有効なケア」 「明らかに有害なケア」 「慎重に行うべきケア」をあきらかにした。当たり前のように思われていた処置に以外にも根拠がなかったり、非科学的に見えた処置に明らかに効果があったりする・・・正常産のケアの新しいスタンダードを示し、産む人も医療関係者も必読の最新報告、待望の邦訳。

出産を控えたみなさんへ・・・これから受けるさまざまなケアについて、医療スタッフと冷静に話し合い、安心して納得できる「命の誕生の場」を作るために、この本を活用してください。

目次

序章 つつましい医療と温かいサポートが安産を招く―邦訳にあたって
第1章 正常なお産のケア・医学的に正しいお産を保証する59カ条
第2章 読者のみなさまへ
第3章 出産全体のケアについて
第4章 分娩第一期のケア
第5章 分娩第二期のケア
第6章 分娩第三期のケア

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WHOの59カ条 お産のケア 実践ガイド


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