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『日本助産婦史研究 --その意義と課題』 佐藤香代著  東銀座出版社 1997年  ¥1,800(税込)   ISBN978-4938652968

REBORNコメント

福岡県の助産婦グループ“フムフムネットワーク”でも活躍されている佐藤香代氏(九州看護福祉大学助教授)による、日本助産婦史。助産は、人類が始まったときから女性同士互いに助けあうところから始まった。

産婆の伝統が息づいていた日本に、戦後GHQが入り、保健婦、看護婦と同じ看護職と見なされるようになった経緯や、看護協会からまた独立して日本助産婦会が設立されたことなど。戦後、目まぐるしく変わった助産婦の状況が、そのアイデンティティをも揺るがすことになったけれど、でも助産婦は女性たちを守り、エンパワーできる力強い存在なのだ。

(REBRON きくちさかえ)


内容

本書では、戦前・戦後、日本の助産婦が歩んだ道を性、特に母性を視点として、政治・社会史的に分析する。さらに現代の出産をとりまく状況と助産婦の現状、外国の助産婦制度を概観し、日本における今後の助産婦職能のあり方を展望する。

目次

1 助産婦の歴史(戦前;戦後)
2 諸外国の助産婦(イギリス;アメリカ合衆国;スウェーデン;オランダ;ドイツ)
3 助産婦職能の今後の展望(助産婦衰退の要因;今後の助産婦職能の展望)

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日本助産婦史研究―その意義と課題


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