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『いのちの応援団』 山本文子著  晩聲社 1998年  ¥ 1,365(税込)   ISBN978-4891882853

REBORNコメント

助産師の著者は、病院勤務の傍ら、1986年より中学・高校生に性教育の講演活動をしてきた。最近、このような活動をする助産師さんが増えているが、山本さ んはそのベテランであり、これを拝読するととても熱い気持ちでなさっている方だ。産院は望まない妊娠に向き合う現場でもある。山本さんは、「十代の子たち が迎えている悲しい結末は、ちゃんとしたことを伝えない大人の責任」と無責任な日本の大人たちに疑問を投げかける。

本 の前半は山本さんの講義を聴いているような感じの語りで、後半は実際に講義を受けた高校生たちのかざらない言葉。これから性教育の現場へ出て行く方には必 読の書といえる。私のような親の立場としては、十代の妊娠とは十代の問題ではなく、親世代の性意識の鏡だということがよくわかった。

(河合蘭・REBORN)


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いのちの応援団


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