REBORN ARCHIVES

ビデオ『今日から始めるやさしい乳房ケアシリーズvol.2 BSケアの型を極める‐あらゆる現象に対応』 フムフムネットワーク・BSケアプロジェク企画製作著  (有)ブリッジ製作 2006年8月 約35分 ステレオ スタンダードサイズ  ¥20,000(税込)  

◆優しいおおらかな眼差しとやさしい手先、日本の助産師ならではの繊細な手技

大好評だった『これからの乳房ケア』の 第2段。Vol.2は、赤ちゃんの癒しの吸啜—赤ちゃんが乳頭を噛んだり引っ張ったりする意味を考え、それにならった特殊な型の実写ビデオ。腫れた乳房に 優しくふれる手、細かい指先の動き、乳腺の詰まりを取る瞬間などが映し出されている。乳房の異変をトラブルと捕らえず、お母さんの身体におきている現象に 対し赤ちゃんが反応する、その自然体をありのままに包むポリシーがなんとも優しい。助産哲学の真髄が織り込まれているBSケアは、セミナー全国行脚中。ア ドバンスセミナー終了者用の内容構成だが、Vol.1と同様、病院施設や大学にお薦めの1本です。

(REBRON 熊手麻紀子)


ビデオ裏表紙より
「赤ちゃんの癒しの吸啜が教えてくれたBSケア」
母乳育児にとって児の吸啜は要です。しかし吸啜だけでは解決できない現象もあります。そのような時、児の母乳吸啜メカニズムに基づくBSケアを行なってみ てください。方はシンプルで、誰でも習得でき、研鑽すればどんな減少にも対応できるようになります。しかしBSケアは、型の習得のみでなく、助産哲学、身 体と現象の概念、BSケア理論の理解があって始めて「技」として極めることができるのです。母親と赤ちゃんに寄り添う母乳育児支援者がひとりでも多く増え ることを願って、私たちは皆さまと共に歩んでいきたいと思います。

内容
Chapter1 触診
Chapter2 BSケアの基本の型
Chapter3 BSケアの基本の型を用いて現象に対応する
Chapter4 赤ちゃんの癒しの吸啜にならった特殊な型

製作者の紹介
●フムフム(Fukuoka Midwives Female & Male=FM2)ネットワーク
http://fukuokafmfm.net/

フムフムネットワークは、自由で主体的に人生を選択しようとする女性たちへの支援と連携を深めるため、1994年、福岡で熱い助産婦が中心となって結成し ました。講演会や学集会、「世にも珍しいマザークラス」の開催、性教育等、「生きること」を支える活動を行なっており、「オムツde NET」という育児サークルも誕生しました。ニュースレターやメーリングリストもあり、興味のある方なら誰でもどこでもいつでも参加できます。

●製作者のおひとり めぐみ助産院 寺田恵子さんより 
助産師が助産師らしい活動をするためには、技を持つことの必要性を強く感じている開業助産師です。乳房ケアの技をお伝えしたく全国行脚をしています。
母乳に関する学習会があちらこちらで開催されるようになり、エビデンスに基づく情報が伝達されるようになり大変嬉しく思います。
助産師はそれらの知識をもとに活動できる場面が増えてきていますが、乳房の現象に対しては”その場”で解決できる技を持つ必要があります。
授乳中の母親は、乳房に異変が生じた場合何も手につかなくなります。乳汁は排泄物ですので、もしも乳腺が詰まったりしたら尿や便が突然でなくなる状態に等しい状況になります。
母乳外来などの窓口は増えたけど結局乳房には触れてもらえず赤ちゃんのすわせ方や抱き方・自分で行うやり方を教えてもらっただけで解決できず困り果てましたという母親の声を何度も耳にしています。
母親に侵襲を与えるような痛いケアであればしないほうがよいでしょう。しかし痛くないケアでその場で現象を解決できたらどんなにか母親を支援することになるでしょうか。
助産師は、お産の時にもおっぱいにも温かい手を添えることができてこそ助産師と認めてもらえると思います。そして胸を張って助産師と名乗れるためにも技を身につけるべきとも思います。
BSケアセミナー(児の母乳吸啜メカニズムに基づく乳房ケアセミナー)はそんな思いに賛同してくださる皆様にお伝えしている乳房ケアです。BSケアはただ の技術論ではなく助産哲学をもつ技です。BSケアを身につけることで助産も変わったという感想もいただけるようになりました。


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