REBORN ARCHIVES

『ふうこちゃんのたんじょうび』 はるの みえこ著  なかにしやすこ・イラスト くろしお出版  ¥1,470(税込)   ISBN978-4874243084

ふうこちゃんが経験した養子であることの葛藤、受容、絆(ボンディング)再形成の物語

5歳の七夕の誕生日「ほんとうはね、おかあさんのおなかからうみたかったの」とお母さんに告げられたふうこ。不安な気持ちがでていかないふうこは、お母さんと「うまれるところごっこ」を何度も何度も繰り返します。毛布をお腹にみたてて「おぎゃー」と生まれたり赤ちゃんごっこすることは、養子縁組の子どもにとって大切で重要な「儀式」として知られています。「はやく生まれておいで」と言ってくれる人がいるんだという安心感と絆を感じることはすべての子どもに必要だからでしょう。夢の中でもなかなか生まれることができなかったふうこは、父母や祖父母に呼ばれて毛布のお腹から飛び出したとき、ふうこはまた体中に力が戻ってくるのでした。

(REBRON 白井千晶)


内容

「わたしのほんとうのおかあさんはだれなんだろう」ふうこはくらいもうふのなかでおかあさんのこえをまっています。「あかちゃんはやくうまれておいで」ふうこはいきおいよくもうふをはねのけおぎゃあおぎゃあとなきながらうまれてきました。七夕のよる家族のしんじつを知った少女のかっとうと成長をえがく感動絵本。

オビから

「わたしの本当のおかあさんは誰なんだろう」 ふうこは、暗い毛布の中で、お母さんの声をまっています。「あかちゃん、はやくうまれておいで」 七夕のよる、家族の真実を知った少女の葛藤と成長を描く感動絵本。

著者プロフィール

はるの みえこ
1953年東京生まれ。『ふうこちゃんのたんじょうび』でデビュー

なかにし やすこ
1961年東京生まれ。東京学芸大学美術科卒

この本が買えるページ amazon.com
ふうこちゃんのたんじょうび


このジャンルの書棚に戻る お産図書館INDEX