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どうして私は養子になったの? キャロル リヴィングストン著  明石書店  ¥1,050(税込)   ISBN978-4750318264

◆養子とはどういうことか、真摯に誠実に説明する絵本

養子とはどういうことか、子どもの目線から疑問に答える絵本。例えば養親は子どもを選べるのか、気に入らなかったら別の子どもと交換されるのか、命をくれた親を覚えていないけれどそれでいいのか、そういった子どもの不安や疑問を一つ一つ解きほぐしていく。君は大切だけれど特別ではない、養子になったことはハッピーでラッキーだけどすぐれていたりうぬぼれることではない、というメッセージは、養子でなくても心に響くだろう。すべての子どもたちと親に価値のある絵本。就学前〜小学校低学年向き。

(REBRON 白井千晶)


内容

養子となった子どもに、養子となること、養子であることの意味を説明するために著された絵本。子ども向けの本だが、むしろ、里親にとって、「告知」にあたっての基本的な考え方を知るのに役立つ。養子や里子と接する親たちにぜひ一読してほしい良書。

養子の子どもに養親(育ての親)が「自分たちは血のつながりのない親子である」ことを伝える、いわゆる「真実告知」の問題を述べる。子どもの重大問題を、考え方のポイントはしっかり押さえ、ユーモアを交えて綴る本。

訳者プロフィール

庄司 順一
1949年東京都に生まれる。1975年早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程を修了。同年東京都職員(心理技術職)となり、1979年より都立母子保健院心理指導員。1992年恩賜財団母子愛育会日本総合愛育研究所(現日本子ども家庭総合研究所)主任研究員。94年企画室長、97年研究企画・情報部長。1999年青山学院大学文学部教育学科教授、現在にいたる。日本子ども家庭総合研究所福祉臨床担当部長(非常勤)。1983年川崎市にて里親登録。専門は臨床保育学、子ども虐待、里親養育、乳児院での養育

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どうして私は養子になったの?


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