『うまれるいのち　つながるいのち』 きくちさかえ著  三輪 滋／絵　実業之日本社  ￥2,100(税込）   ISBN978-4408416373

ＲＥＢＯＲＮコメント

小学校高学年から中学生を対象にした性教育絵本ですが、どんな年代の方にも楽んでいただける自信の一冊。赤ちゃんはどうやって生まれてくるのか、いのちは どうやってつながってきたのか、子どものころこんなことを知っておきたかったという内容です。絵は、かつて谷川俊太郎氏とのコラボレーション「おばあさ ん」などの名絵本を描いたイラストレーター三輪 滋さん。知る人ぞ知る、独特のワールドをもった作家です。
最新式のLDR室での出産や、畑のわきで陣痛でおなかをかかえている昔のお産風景など、専門家にはマニアックに楽しめます。また、お産は病気でないと はっきり言い切り、男女機会均等の項では「だけど助産師にだけは男はなれない」と言わせていただきました。お楽しみください。
これからは、クラスに３人ほどは人工授精や体外受精の子がいる時代。そんな中で、いのちの大切さを伝えるために、イラストの中でいのち探しをする楽しい ページもあります。ゲームの中のキャラクター、無精卵のたまご、恐竜の骨、石・・などなど。はたしていのちはどこにあるでしょうか。（きくちさかえ・ ＲＥＢＯＲＮ）

序文より

あなたはいま、生きていますか？　もちろん、生きていますね。でも、「生きる」「生きている」というのは、どういうことなのでしょうか。また、わたしたちが「生きる」ためには、なにが必要なのでしょうか。
心臓が動いていれば生きていると言えるのかもしれません。でも、人間にとって「生きる」とは、もっともっといろいろな面があります。
このシリーズ『「生きる」ってなんだろう』（全６巻）では、「生きる」ということのさまざまな意味を考えてみます。
この本、『うまれるいのち　つながるいのち』では、いのちがどのように生まれ、どのようにつながっていくのかを考えます。わたしたちのいのちは何百年も何千年も何万年も前のいのちとつながっています。そして、これからもずっとつながっていくのです。
この本を書いたきくちさかえさんは、日本だけでなく世界中のたくさんのお産のようすを取材してきた経験から、ふしぎですてきないのちの世界を、わかりやすく話してくれます。

目次から

・うまれる
・いのちのはじまり
・お産は病気じゃない
・つながるいのち
・「性」ってなあに？
・ブックガイド　いのちの誕生と「性」について考えるための14册

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「生きる」ってなんだろう〈2〉うまれるいのち つながるいのち―生と性を見つめよう