REBORN ARCHIVES

『ダブル』 飯村和彦著  新風社  ¥1.575(税込)   ISBN4-7974-7258-8

REBORNコメント

父親が2人の子供と妻を撮った写文集。妻とは、REBORN協力スタッフで、いつも英語の助っ人をお願いしている飯村ブレットさんだ。

ブレットさんは在日外国人にお産の教室を開いているバースエデュケイターなのだけれど、その部分は出てこないし、飯村氏のテレビディレクターの顔も 出てこない。出て来るのは国を超えて出会ったふたりが築いた家庭と、そこに生まれ愛されているふたりの小さな子供たち。お風呂で授乳したり、遊んだり、の 日常。

写真の一枚一枚に添えられたコメントは、父親がふと感じ取った子供の感性世界であったり、家族を見つめる飯村氏自身の心だったりする。母親とは違う男親の視点を感じる。

「ダブル」とは、子供をハーフ(1/2)と呼ばず、日米両方の国を持つ子として「2倍」と呼びたいという願いが込められた言葉。

人と違っていい。ひとりひとりの違いを大切にしながら、日々を寄り添っている家族の姿。

(REBORN 河合 蘭)


オビより

僕は壊れない!
「普通の子供、普通の親子、普通の家族」
そんなのないよ。
「普通」なんて言葉、なくなればいい。
そしたら、みんな、「本当」になれる。

著者プロフィール

飯村和彦(いいむらかずひこ)
テレビディレクター・ジャーナリスト
1960年生まれ。
テレビ朝日「ザ・スクープ」ディレクター、米国bloombergテレビ報道統括プロデューサーを経て、現在、主に調査、検証報道に従事。担当した番組は「検証・9.11テロ・ブッシュ大統領のウソ」「えん罪の構図・狭山事件42年目の真実」ほか多数。
平成16年、本書で第23回新風舎出版賞を受賞。著書に「ニューヨークが笑ってる」(ブレーン出版)がある。

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