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『シアーズ博士夫妻のマタニティブック』 ウイリアム・シザーズ マーサ・シアーズ リンダ・ホルト著  竹内正人監修・監訳 岩井満理訳  主婦の友社 2003年  ¥3,150(税込)   ISBN978-4072327623

REBORNコメント

全米30冊以上の育児書を出版しているシアーズ博士夫妻による「マタニティブック」の翻訳が日本でも刊行されました。全章が「この月の気持ちは?」「この月のからだは?」「この月のおなかの赤ちゃんは?」で構成されていることからわかるように、「からだ」だけでなく「こころ」にも親切なアドバイスが満載された本。必要な部分だけ情報を入手するのもよいけれど、妊娠中にリビングの手の届くところに置いて、月ごとに読書するのも楽しい。共著者のマーサやリンダによる自身の体験をつづった「ノート」やエピソード、Q&Aなど先輩ママによるほっとする読み物がたくさん。

(REBRON 白井千晶)

「この本は、あなたが安心できるようにと作ったものです。何が普通で、どのようなことに気をつけて対処しなければならないかを、あなたに教えてくれるはずです。さらに私たちは、この本に現実的なことも書いています。妊娠はエクスタシーを感じるものでも夢見心地のものでもありません。しかし、そんなに悲惨なものでもないのです。最高に満ち足りた状態になるためのプロセスであり、けっして堪え忍ぶようなものではないのです。おなかの赤ちゃんとうまくやっていく方法を知れば、妊娠や出産に対する不安や不快感は消えて、人間として成長し、親になるための貴重な期間だと思えるようになるでしょう。」(前書きより)


オビから

ママたちの絶大な支持を集めて日本でもベストセラー 「シアーズ博士夫妻のベビーブック」の著者、小児科医のウイリアム・シアーズと妻マーサ、そして産婦人科医のリンダ・ホルトによる、21世紀の妊娠本です。

目次

1 妊娠1カ月(〜3週)
2 妊娠2カ月(4〜7週)
3 妊娠3カ月(8〜11週)
4 妊娠4カ月(12〜15週)
5 妊娠5カ月(16〜19週)
6 妊娠6カ月(20〜23週)
7 妊娠7カ月(24〜27週)
8 妊娠8カ月(28〜31週)
9 妊娠9、10カ月(32〜39週)
10 産後1カ月

著者プロフィール

ウイリアム・シアーズ
ウイリアム・シアーズ博士は、アメリカで最も有名な小児科医のひとりです。小児科医としてのキャリアは30年あまり、現在はカリフォルニア州サンクレメンテに在住。カリフォルニア大学アーヴァイン校の助教授として後進の指導にあたっているほか、やはり小児科医の長男ジェームス、次男ロバートとともに「シアーズファミリー小児科病院」を開業。子どもの病気のケアはもちろん、多くの親にシアーズ流子育てをアドバイスしており、遠くから通うファンも少なくありません。
ボストンにあるハーバード医学校付属小児科病院でトレーニングを積み、世界最大の小児病院のひとつ、カナダのトロント小児病院では新生児室副室長、および小児科の助教授も務めました。「ベビー・トーク」や「ペアレンティング」誌では育児のコンサルタントとしても活躍しており、その内容はさまざまな著書にも生かされています。
これまでに30冊以上の育児書を執筆していますが、最もよく知られているのは、リトル・ブラウン社から発行された7冊のシリーズです。2000年秋に日本でも刊行以来ベストセラーを続ける「シアーズ博士のベビーブック」や、この「シアーズ博士夫妻のマタニティブック」のほか、「出産のための本」「教育としつけを楽しむ本」「手のかかる子どもの扱い方と育て方」「注意力欠陥症候群の子ども」「家族のための栄養学」などがあります。2000年秋からHPも開設しました。(http://www.askdrsears.com)。アメリカ小児科学会およびイギリス小児科医師会特別会員。

マーサ・シアーズ
マーサは8人の子どもの母親ですが、看護婦、ラ・レーチェ・リーグ(母乳育児のサポート団体)の指導者、出産、母乳、育児に関する各方面のコンサルタントとしての顔も持ち、子育てのカウンセラーとして夫をサポートしています。マーサは、「ベビーブック」でも随所で「マーサノート」という形で母親として貴重な発言をしていますが、シアーズ博士の書いた本のうち9冊において共著者となっており、2冊目の翻訳書「ママになったあなたへの25章」は、主にマーサが執筆しています。彼女は現代の変化しつつあるライフスタイルの中で生まれる、母親が直面するさまざまな問題に注目し、そのアドバイスには定評があります。マーサはまた、働く母と専業主婦、双方に対するよき理解者でもあります。なぜなら、彼女は両方の立場を自ら体験しており、自分が「プロの母親」であることをたいへん誇りに思っているからです。

監修者プロフィール

1987年、日本医科大学医学部卒業。1992〜94年、米国ロマリンダ大学留学(周産期生物学)、1995年、日本医科大学大学院卒業(医学博士号)。1994年7月より日本赤十字社葛飾赤十字産院勤務、現在第二産科部長。
学生時代より世界諸国を放浪。実際に出産の現場を見学して回った行動派産科医。専門は胎児生理学、多胎妊娠。最近では、妊娠出産のあり方と、その周辺環境、母子保健、国際保健、ウィメンズヘルスなどへの関心が高い。
著書に「妊娠・出産はじめてBOOK」(新星出版社)、「はじめての妊娠・出産・育児」(ナツメ社)、監修書に「双子&多胎の本」(ベネッセコーポレーション)、「赤ちゃんがやってくる!」(日本文芸社)ほか多数。医療の枠を超えたさまざまな意見、情報を積極的に発信している。
2002年からは、JICAの医療専門家として、現在はベトナムの母子保健、周産期医療に関わっている。

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シアーズ博士夫妻のマタニティブック


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