未妊ー「産む」と決められない
河合 蘭著
NHK出版(生活人新書)2006年
ISBN:978-4140881798
たくさんの人が、産みたいのに産めないのは何故?
少子化がどんどん進んでいるけれど、「子供は要らない」と決めている人はごく一部。ほとんどの人は「いつかは欲しい」と思っているのになかなか産むタイミングが見つけられないのです。仕事に夢中で、キャリアチェンジも多い20代から30代の初め。そして高齢出産の4文字が気になり出したら、30代はあっという間に過ぎていきます。
決められない未妊女性たちを中心に、やっと出産した人、不妊治療をした人など働く女性26名に取材しました。アンケートは敢えてせず、ひとりひとりの「産みたい心」と「産めない頭」にフォーカスしていきました。「いつ産んでもいいし、産まなくてもいい」この一見ありがたい自由の中で迷っているうちに、生き物としての時計は進んでいくというジレンマ。それなのに彼女たちの仕事はいよいよ多忙になり、結婚は中性的なルームメイトの関係へと変わっていってますます産めなくなっていきます。
女性にとって仕事に打ち込むことが当たり前になった時代に、私たちは一体どうやって子供を持つ決心ができるのでしょうか?本の後半は、決めていく力について考えます。世界的に見てもセックスレスが多い日本独特な夫婦のあり方、不妊治療のカレンダーセックスなど、性の問題にも踏み込みました。
子供は素晴らしいから産みましょう、という本ではありません。ただ、お産を書いてきた人間の考え方から、決めるための何かを得て頂ければ幸いです。
(著者・REBORN 河合 蘭)

