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18歳青年の親として 2006/07/06

北朝鮮のミサイル発射のニュースに、いつもはお笑いしかテレビを見ない息子が反応しています。それでホントに珍しいことですが、子どもと核や軍事同盟の話などしました。

彼は18才。これくらいの年齢の男の子たちが戦争になりそうだというニュースをニュースをどんな気もちで見ているかは、この年の子どもがいる家庭しか気がついていないのでは。

高3で、受験の年です。業者からは大学や専門学校案内のDMがたくさん入りましたが、ドキッとしたのは一月ほど前に防衛大からの郵便が来たことでした。続いて、電話までかかってきました。

大変丁重な電話で、こちらも「本人がもう行きたいところを決めていますので」と、ていねいに断りました。徴兵が来たけれど断った、平和な時代でよかった‥‥そんな気分でした。上の子は女の子だったからか、こんなことはありませんでした。

ちなみに、この教育費がバカ高い日本において、防衛大は学費が無料です。学生の身分は国家公務員で、月10万円もの手当がつきます。こんな大学があるということもあまり知られていないと思います。

かつての学徒動員は二十歳。そんな年齢の男の子たちが命を散らしていった歴史は、同じ年頃の子を持つ親にはたまらないものがあります。

1億人の老若男女がいても、夜通し行進してもへたらないであろう年齢の男の子はそんなにいるわけではありません。彼らに静かに国家の目が注がれていることを感じる時、親としては本当に平和の尊さを感じます。


今年も板割りの季節 2006/06/25

あじさいが咲くと、板割りの季節なのです。下の子と去年3月から始めた空手の奉納大会というものがあり、板を割ります。

去年は割れなくて泣いた娘は、今年は帯の色も進んで断然割る気でいたのですが‥‥わ、割れません。何回か叩いてみましたが、ついに割れずに退場。そのあと、もう、いつまでもすすり泣きが止まりません。

しかし、大会のプログラムが進み、厚いのを3枚割っちゃう人、指先で割る人など不思議としか言いようがないものを見たあと見物席のお客さんたちに「割りたい人!」と募ることになったとき、娘が「もう一回やりたい!」と言い出しました。

お客さんたちの中から志願してきたのは女性ばかり。彼女たちが割れて拍手を浴びたあと、またまた娘が、涙がいっそうあふれてきてしまったけれど無我夢中で出て行きました。

涙をふくばかりでなかなか構えに入れないのですが、100名近い周りの方たちに声援をもらいます。道場のエライ方々にも耳許でなにやら励まされて、1発目。でも割れません。そして2発目に、バキッ!ときれいに割れてくれたその瞬間の、もう、うれしかったこと‥‥。

はじめ割れなかった時、すでに拳が青くはれ始めていたのに、よく叩いてくれました。1年間の無念を晴らした彼女。

いい日だったね!


少子化対策とサッカー 2006/06/21

日記が少し間があいてしまいました。しかしこの5月、6月と『未妊−「産む」と決められない』関連の報道と、産科医不足問題の報道の関係で新聞、雑誌、テレビ‥‥非常にたくさんの方と出会い、発言してきました。産むことがこんなに集中的に論じられたことってかつてあったでしょうか。

そして昨日、政府の少子化社会閣議決定があり、今回のメニューについてテレビ東京の夕方のニュースで「こんなでは産めない」と話してきました。ふだん女性たちがみんなで話していることをそのまま話しただけなのに、政府の決定に対して電波で言いたいことを言うには某かの勇気は要るんだ、と感じる体験をしました

でもやはり、少子化社会対策会議は、経済界の方に顔が向いていると、私は思います。また少子化対策が限りなく老人対策であるというのが日本の家庭支援の特徴です。そこが女性たちの心をとらえられない理由だと思います。

きちんと別々にやっていかないと、出版風に言うなら「ターゲットがぼやけた状態」にならないかと思います。また、まっすぐゴールに向かえないこの感じって‥‥そう、まさに先日のクロアチア戦ではないでしょうか。この数日、やはり、中田選手のあの一本のゴールを繰り返しイメージしてしまいます。決まらなかったけれど、あの、ストレートにゴールへ向かう一筋のシャープなエネルギー、これが今の日本人のニガテなんだと思います。