| プロフィール 河合 蘭 公式サイト |
| 元ちとせ「死んだ女の子」 | 2005/08/07 | |||
| 夏は刻々とその顔を変える。7月の夏と8月の夏は大きく違う。8月の夏は、日本人にとって魂の季節だ。 日本人は酷暑の中、一年のうちでもっともよく祈る。古くからそもそもお盆というものがあり、そして敗戦後には原爆投下と終戦の記念日がそれに加わっている。 おとといの夜に放映されたテレビ朝日の番組で、元ちとせが出産後初めて出てきて歌った歌はもの凄かった。ピアノは坂本龍一。原爆ドームの前で歌われた「死んだ女の子」というその歌は、あの日炎に呑まれた7歳の女の子の声である。 やはり、出産という体験は女性の魂を変えるのだと思った。地の底から聞こえてくるような、今なお広島にいる女の子の魂が憑いたような歌声だった。それは聞く人を反戦の思いに駆らせるというより、それすら越え、何も考えられないほら穴の中へ落とした。 酷暑の中で、祈りの火が全国で焚かれる8月。今年の夏休みは、これから、奈良、京都へ行く。お盆を迎える火、送る火をたくさん見てきたい。古都の火を見に、西へ。 |
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| たまごっちライフ | 2005/8/03 | |||
| 小学校の女の子の間では、この1〜2年だろうか、たまごっちがずっとブームなのである。 10年くらい前に生まれて大いに流行ったたまごっち。しかし、前回は爆発的ブームの去った後、メーカーには在庫の山が残った。製造しすぎて、結果的には大赤字だったという。 今流行っているたまごっちはそのリベンジ。ターゲットを小学生に限定し、友達のたまごっちと結婚させられる通信機能を持たせ、マスコミにも顔を出さずに静かな長命ブームを演出しているのだ。 それにしてもあっという間に売り切れにするのが昨今の人気おもちゃの特徴で、私のようにぼーっとした親はいつまでも買ってあげられない。それで、ネットでプレミアムのついたものをマニアから購入せねばならなくなった。情けないけど‥‥。春、驚くほど親切だったマニア氏から買ったうちのたまごっちは、いつも娘の首から下がっている。 最初の子の名前は「ふうえあさ」だった。名前の入力方法がわからなかった娘が偶然につけてしまった名前。意図しては決して生まれないすごい名前だったが、ふうえあさは、2日で、娘が学校へ行っている間に死んでしまった。 子供が学校へ行く間は、おかあさんが世話をしているというご家庭があったりして、私も頼まれたのだけど、ばたばた仕事しているうちに「ハッ」と気づいて見たら、時すでに遅しだった。お世話とは病気になったら薬をあげたり、うんちを流してあげたりするのだけど、まだ生まれてまもなく幼かったふうえあさは、特に手がかかるのだった。 以来何度となく小さいうちに何人かの子を失ってしまったのだけど、思いあまって「しぬな」と名付けた子のとき、コツがわかってきて繁殖が始まった。亡くなった子たちはご先祖さまとなり、子孫のピンチの時に救ってくれたりする。ただし、お墓参りを頻繁にしていれば、だ。仏教教育もしてしまうたまごっち。 子供が生まれると、2日目の夜12時に「親離れ」というのをする。親離れの瞬間というのを見たことがないので、きのう、見ようということになった。しぬなのひい孫だか、ひいひい孫だかが親離れする。 夜中の12時、画面には小さな寝息と大きな寝息「Z」が出ているだけ。それが、子供を見ている親と子供の寝ているところに変わり、しばらくすると親が画面の上へ昇っていって消えていった。うーん、ちょっとあっけなかったかな。子供の頭くらい撫でていって欲しかったかな。 「明日の朝、この子泣いてるよ」と娘。「親離れしたあとの朝は、いつも泣いてるんだ。目が覚めたら誰もいないんだもん」そうなんだ。やさしいおもちゃ。たまごっち。 |
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