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長良医療センターで 2016/03/31

国立病院機構長良医療センターで、2日間、妊婦さんとおかあさん、ご家族を撮影させていただく。先端の胎児医療が行われていることで全国に知られるハイリスクの方だけの病院。

でも、そこでは帝王切開の手術台の上でお母さんが両手で赤ちゃんをしっかり抱きしめ、頬ずりをしていました。ほとんどの方が搬送や紹介で、不安いっぱいで来られるところだからこそ、ハートフルである事がとても大切にされているのです。

丸2日間、切迫早産で入院中の方や、とても小さく生まれてきたお子さんが大きく成長された姿を見せに来られた方など、たくさんの方にお会いし、お話しして、写真を撮らせていただきました。現在、このウェブサイトでは写真が一枚ずつしか見ていただけないのですが、そうした写真群をどなたに、どのように見ていただいたらよいか、考えています。

帰ってきてから写真をお送りしたお母さんたちからは「こんな形の出産もある事をたくさんの人に知ってほしい」という言葉を何人もの方からいただいています。

温かい病棟の空気を思い出しながら、続いていく想いのやりとり。




春の光の中で 2016/03/28

春の光が、しめていたカーテンからも透けていた。

素敵なお天気だったこの週末に、昨年から連続して撮らせていただいてきた方の赤ちゃんが生まれました。写真を読み込みながら、ご夫婦の涙に思わず私ももらい泣きしています。

お父さんの涙がお母さんの顔にぽたぽたと落ちて、それに気付くこともなく無心に泣いてたお母さん。




なぜ教育費の問題をかくも無視するのか 2016/03/25

「やっぱり知りたい少子化のはなし」
(8)日本では,なぜ教育にお金がかかりすぎるのか?
中澤渉氏(大阪大学大学院准教授)のインタビュー

記事全文アップしました。日本の「対 GDP の公教育支出の割合が最下位」という事実がまったく問題にされない風土は、一体いつ、どこから来たのでしょうか?

それは、高度経済成長期に全国で親たちが「田畑を売ってでも、わが子はホワイトカラーに」と力を振り絞って町の大学に子どもを送り出した時期に形成されました。

企業も税制を優遇されていて、終身雇用&年功序列制の企業福祉で社員と家族を養い、子どもが進学する時期の親には高給を払いました。

中澤先生の長年の研究活動に根ざした、他ではなかなか見られない分析だと思います。
ぜひ読んでみてください。そして、私もそうですが、今、何人か産んだ家庭が切実にぶつかっている問題の正体を知ってください。

記事はこちらから
http://igs-kankan.com/article/2016/03/001002/