プロフィール   

熱い観戦・冷たい夕食 2005/03/30

今日はサッカーW杯アジア予選の対バーレーン戦を見に行った。

サッカーファンの夫に誘われたのだが、代表の真剣勝負というのは、私にとっては初めての体験。先のW杯韓日大会の時は、下の子が生まれてまだ日が浅く、西へ東へとサッカー観戦に出かけてゆく夫を見送るばかりだった。

夫がサッカー少年だった頃は日本ではサッカーに全然人気がなく、当時W杯の模様は週に60分の番組の中でしか見られなかったという。自国開催は長年の欲求不満を解消する絶好の機会とばかり張り切る夫を、苦しい家計を切りつめてにっこり笑って送り出した理解ある妻の私...。

というのはウソ。応援用コスチュームとしてジャパンブルーの鎧兜まで手作りしちゃった夫に、同行するのがひたすらこっぱずかしかったのだ。

というわけで、今宵初めて目にした夫のコスプレと日本代表の試合。案の定、夫は見ず知らずの人々と、いきなり肩組んで記念撮影をし、スタジアムの巨大スクリーンに写し出され、試合終了後にはテレビ局にもマイクを向けられご満悦。ああ。

肝心の試合は、皆さんご存じのとおり。相手チームのオウンゴールで辛くも日本の勝利というショボイものだったけど、勝ちは勝ち。

選手の気迫もスタジアムの雰囲気も、これまでに見たJ リーグの試合や親善試合とは全然違うのでびっくり。埼玉スタジアムは、使い回し出来るようにっていうケチな発想の陸上のトラックがないぶん、ピッチがすごく近くて感動7割増し。

中村俊輔の足さばきなんて、まるで華麗なダンスのステップのよう。彼のコーナーキックは、観客総立ちで拝んでいたけど、ゴールを決めて欲しいとかいう以上に、あの姿を目に焼き付けて置かなくっちゃと思わせるものがあるんだと思う。

今夜の夕食はスーパーで買った鶏の唐揚げとおにぎり、サンドイッチ、枝豆。春とはいえ夜はまだまだ冷え込むということを、うかつにも忘れていて防寒対策が手薄だったこともあり、試合開始前に食べた冷えた食事でカラダは芯から冷めたくなってしまった。けれど、夫のコスプレに赤面し、選手に熱い声援を送るうち、すっかり暖まったのは言うまでもない。夫〜、コスプレにつきあうからまた誘ってね。



いかなご 2005/03/26

このところ、神戸の夫の母が送ってくれたいかなごの佃煮が、毎日のように食卓に登場する。子どもたちが大好きな、おばあちゃんの味はあまから〜く生姜の香りが効いている。

東京で生まれた私には、あまりなじみの無い魚だが、この時期、関西の魚屋さんの店頭にいかなごの稚魚が山積みされる光景は、春の風物詩なのだとか。

決して安くはないとのことだが、主婦たちは沢山買い求めて佃煮を作り、親戚知人に配っては各家庭ごとの味くらべをして楽しむようだ。送ってもらったいかなごをご近所にお裾分けすると、関西、特に神戸近辺の出身という方々にはとても喜んでいただける。懐かしい、故郷の味なんだろうな。

沢山作るのは大変だろうに、離れて暮らす孫たちの喜ぶ顔を思いうかべてか、毎年欠かさず手作りして送ってくれるおばあちゃん。強烈な甘辛さと生姜の香り、それを温かいごはんと一緒にほおばる食感は、子どもたちの舌に強く刻み込まれ、彼らが大人になってどんどん年を重ねても、おばあちゃんの笑顔とともに心に残り続けることと思う。(ちなみに夫のおばあちゃんの味の思い出は、なま暖かいカルピスだそうな。)兄弟して、どっちがたくさん食べたとかなんとか、食事のたびに言い争った思い出と一緒に。

ここに母の怒りの形相を加えたくないので、いかなごをめぐる兄弟ゲンカにつきあうたび、怒鳴りつけたい気持ちをぐっとこらえる母であった。あ、いまさら手遅れ?


学校給食のない日 2005/03/23

小学3年生の息子は、明日が修了式。次に校門をくぐる時は4年生になっている。

昨日で給食も終わり、今日は昼過ぎにお腹を減らして帰ってきた。小松菜とニンニクと黄色いパプリカを手早く刻み、エリンギは細かくほぐした。パスタをゆでている間に、オリーブオイルを熱したフライパンでこれらの野菜をささっと炒め、軽く塩で味付け。ゆであがったパスタは煮汁をあまり切らずにフライパンに移し、菜箸で野菜とあえてお皿に盛る。海苔を散らしてカンタンで彩り鮮やかな、スパゲッティの出来上がり。

黙々とほおばる息子。今日はお楽しみ会で科学マジックを披露したらしいのだが失敗、むっつり顔での帰宅だった。でも、食べているうちに見る見る元気になってきた。

こちらとしても、ひとりだとどうしても朝の残りごはんで済ませてしまうので、一緒にお昼を食べてくれる人がいるのはうれしい。なによりも、息子が家でお昼を食べてくれるのがうれしい。

給食はねえ...まあラクさせていただいてます。栄養学上の数字を満たすことと、食中毒を起こさないってこと、低予算で提供するってことが最大の使命であって、給食に多くを望むのが無理な話だとはわかってます、でもねえ...。

でっかいセンターで4000食分まとめて作る給食は、息子によるとごはんのつぶがお米の形をしていないらしい。一度だけ行った試食会のおうどんも、そーいえば和風クリームシチュー状態だったっけ。そりゃあねえ、それだけ大量に、機械まかせで作ってればねえ。

そして、どんなメニューの時でも飲み物は牛乳。和食だろうが中華だろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、大手メーカーが不祥事を起こそうが(みんな〜、覚えてる?)ぜ〜ったい、絶対、牛乳。その揺るぎない姿勢はたいしたもんですな。

皆様、食育はおうちでしましょうね。








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