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プロフィール |
愛の手作りクッキー大作戦 | 2005/03/13 | |||
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9歳の息子は、バレンタインデーにひとつだけチョコレートをもらってきた。 これが、手作りのイニシャル入りという、大本命チョコ。しかも昨年に引き続きなのだから、先方の本気度は知れよう。 そのお返しに、ホワイトデーには手作りクッキーに挑戦したいと息子が言う。 昨年は母が代理でお返しを購入し、保護者会の時かなんかに相手の子のお母さんにお渡ししたのだから、大進歩というか、なんというか...。 「え、いいの!?それってこっちも本気ってことになるよ。○○ちゃんのこと好きなの!?」と尋ねると、テレもせずに「うん」と言う。 よっしゃあ、そんじゃ、協力してやろうじゃないの。というわけで、今日は午前中はサッカーの試合があり、結果は芳しくなかったようなのだがそんなことはもう頭から吹っ飛んでる様子の息子に、クッキー作りを指南したのだった。 いつもなら、砂糖ひえめとかノンシュガーのお菓子とかしか作らない我が家だが、甘い恋の橋渡しのお菓子だもん、砂糖(黒いけど)たっぷり、バターこってり、アラザンだって散らしちゃう。 まぜまぜやこねこねを一応体験し、型抜きとイニシャル付けは気合いを入れて全部自分でやって、それなりに手作り感を味わうと、息子は焼くのは母任せにして、友達と遊びに外に飛び出していった。 で、夜がまた大変。パッケージデザイナーの夫の指示の元、ああでもないこうでもないと、せっせとラッピング。あとは明日、無事に渡せるといいね。 子どもの受験やら大学の入学式・卒業式に付いて行くという親を鼻で笑っていたけど、我々夫婦も親バカ街道まっしぐらなのであった。 |
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ひとりで打ち上げ | 2005/03/04 | |||
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昨日アシスタントさんが全員引き上げ、今日は淡々とひとりで仕上げと最終のチェックをして、原稿を完成させた。小学館のJudyで連載させていただいた、「妊婦の『ぷ』」の最終回である。 掲載雑誌は24日頃発売予定。皆様、機会がありましたらどうぞお手に取って見てやってくださいね。これまで読んでくださった方々、ありがとうございました。 思えば、子育てにエネルギーを奪われ、8年以上もストーリー漫画を描いていなかった。それが、復帰第一作でいきなり連載をいただき、以来1年余り、作家らしい充実した生活を送ることが出来たのだった。チャンスを与えてくださった編集部の皆様には、感謝、感謝である。 こんなきつい仕事、一旦離れて勘が鈍り、年くって体力も衰えてからの復帰なんて、ありえないと思っていた。 でもねえ〜。出るんだな、脳内麻薬が。漫画描いてると。 イケナイお薬に手を出さなくても、アブナイ出会い系に走らなくても、駅前のパチンコ屋に入り浸らなくても、漫画を描いてると得られる、これ以上ないほどの高揚感。 これが忘れられなくって、復帰したのだ。 もちろん創作活動なので、つらいことも多い。でも、それを越えたところで待っている、ラリパッパ状態...。 あ、これってつまりはお産と同じ? 自分を解放しきった、リラックスしきったお産では、マラソン選手や登山家などがおそらく感じているであろう感覚が、もれなく付いてくるものなのだ。体を拘束され、人目を気にして遠慮しいしいのお産では、なかなか難しいらしいけどね。 お産ではもちろん、現代社会の生活では、そういう高揚感を得られる機会が減っているんだろうな。だからオリンピックやマラソン中継に、その疑似体験を求めて人々が釘付けになるのかも知れない。 仕事でそういう高揚感を得られるって、ものすごくありがたいことなんだろうなあ。 いつもなら編集部に届けに行く完成原稿だが、今日はうちの下の子と担当編集者さんがダブルで発熱だったために、小学館のバイトさんにわざわざ最寄り駅まで取りに来てもらって引き渡し、ほっと一息つく。子どものおがげで、いつ、どう仕事の予定が狂うかもわからず、これもデンジャラスだった。 夕食時、麦らしい味わいのこくとフルーティーな香りがお気に入りのオーガニックビールで、無事連載が終了したことを祝う。手酌で乾杯なんて、基本的に漫画家は地味。今夜は久々に、朝までたっぷり寝るぞ〜〜〜。 |
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