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プロフィール |
贅沢なお買い物 | 2005/02/04 | |||
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今日は原稿を編集部に届けた後、珍しく時間に余裕があったので表参道で途中下車してお買い物。高級ブティックが建ち並ぶ青山界隈だが、私が行くところはいつも決まっている。オーガニックのパンとデリの店、アコルトである。 高校時代のクラスメイト西野椰季子さんと、パートナーの松尾雅彦氏とが2002年にオープンさせたこの店は、おふたりの食に対する真摯な姿勢と芸術と言っても良い美しいパンとお総菜、そして良い場所にも恵まれて大変評判になっている。 小麦の粒を、旨味もエネルギーも一切無駄にすることなく粉にし、発酵という生の営みを人がありがたく借りて作り出すパン。生と生とが向き合って得られる食べ物。人類が長年食べてきたのはこんなパンだったのだろうと思う。味については言うまでもない。 ちまたにパンはあふれているけれど、農薬と化学肥料の産物であるなまっちろい味のしない粉を、イーストやイーストフードといった添加物で短時間で膨らませて、足りない甘みや香りを後からこれでもかと加えたもの。それらを私はパンとは呼びたくない。命名するなら焼きたて邪パン?一見安くてお買い得に感じるが、中身は空気ばっかりじゃん。ニッポンでは今のところ空気はタダじゃなかったっけ? アコルトのパンは手に取ると、どっしりと重い。食べるということの重み。この重みなら、私の好きなライ麦のパンで誰かの後頭部殴ったら死んじゃうかもね。で、食べちゃって証拠隠滅。「ロッゲンブロート殺人事件」なーんてね。 しまった、こんなこと書いたらお店の評判を落としてしまう。西野さん松尾さん、ごめん。いつもおいしいパンをありがとう。 紙袋から立ち上るなんともいえないパンの芳香。きんぴらサンドにしようか、お豆のペーストをぬって食べようか...。家路を急ぐ電車の中、アコルトのパンのようにゆっくりと幸せがふくらむ。 アコルトのホームページはこちら。 http://www.der-akkord.jp/ |
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普通の日の朝 | 2005/02/03 | |||
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午前2時。ケータイのアラーム機能で目が覚める。が、原稿の追い込みで疲れがたまっていて、すぐには起き上がれない。 仕事部屋のヒーターをつけ、コーヒーを入れ、部屋が暖まるまでしばらく前日の新聞を読んで過ごす。 子どもと一緒に夜9時に就寝、仕事の具合によって起床は午前1時から5時の間のどこか。この生活パターンだと、それなりに寝たという満足感と早起きしたというお得感が得られる。仕事に集中する時間を確保するための、苦肉の策。 一人黙々と机に向かい原稿にトーンを張りながら、そういえばREBORNのウェブデザインをしてくれているoliveさんが、私のこの生活を参考にしてくださっているという話だったな〜、と思い出す。 oliveさんのお子さんは1歳だっけ。私は下の子どもが3歳まで、子どもとともにぐーすか好きなだけ寝ていたよ。元気だな、oliveさん。先は長いから、無理せずガンバッテね。 完成原稿が15枚になったところで、朝7時。一旦タイムアウト。居間へ行き、エアコンのスイッチを入れ、テレビのニュース番組をつけ、圧力鍋で玄米を2合炊く。 早く圧力鍋に入れる内釜用の土鍋を買いたいなあ。よし、これが今年の目標だ。 冷蔵庫から、もろもろの常備菜を出す。ひじきれんこんも根菜のおかず味噌も干し椎茸と昆布の梅酢煮も、丁度片づく。きれいに食べ切ると、いつものことながら気持ち良い。でも、これで週末はまた常備菜作り。 納豆がダブつき気味なので、普段は親子3人で1パックだけど、今朝は2パックにしよう。上の子はからし入り、下の子は醤油のみ、私は大根おろし添え。 アシスタントさんの手みやげの三浦大根のしっぽをおろす。三浦大根は煮物向き、大根おろしはいまいちとうかがったが、甘くておいしいおろしが出来た。 みそ汁はえのきと小松菜。わかめと、刻んであったねぎも入れちゃおう。 食事の支度が整ったところで子どもたちを起こす。9時には布団に入ってるのになんで毎朝こんなにぐずぐず起きるんだろう。 あ、しまった、今日は上の子が消防署見学だっけ。水筒に入れるお茶を用意しなくちゃ。おいおい、食卓で兄弟げんかはやめてくれよ君たち。朝の良い気分がぶちこわし。ったく、食べさせてやると沢山食べられるのに、どうしてひとりだと箸が進まないの? いってらっしゃい、帰ったら消防署の話聞かせてね。やれやれ、一人片づいた。バスの時間まであと10分、今日は何をする?トトロはちょっとしか見られないよ。ビーダマン?ひとりでやってね、お母さん支度しなくちゃ。 もうおうち出るよ。保育園から帰ってきたらまたビーダマンやろうね。はやくはやく、鍵閉めるよ。さあ、行くよ〜。 保育園に向かうバスの中、すでに舟を漕いでいる母であった。 |
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