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アシスタントさんのおやつ 2005/01/28

今日はREBORNの河合編集長が、一番下の娘さんを連れて私の仕事場を訪ねてくれた。まんが家になりたいという娘さんのために、近場のハローワーク体験といったところ。

だが、しか〜し。紅薔薇が咲き乱れる白亜の豪邸にお住いのまんが家さんと違って(そんな人、ホントにいる!?)、カンタンに育てられるという謳い文句に引かれて買ったミニ薔薇を、わずか数日で干からびさせてしまった私の生活はあこがれてもらうようなシロモノではない。

わざわざ来てもらってガッカリさせちゃあ申し訳ないな〜と、しばし悩む。いや待てよ、今時の若者は白亜の豪邸より仕事感のある部屋に魅力を感じるというではないか。仕事感なら自信があるわ(って、ただちらかってるだけだけど)。それにお母さんがライターなんだもん、フリーの仕事のウラもオモテもすでに十分承知のハズ。それじゃ気遣い無用じゃん!?ということで、原稿製作期間中の、アシスタントさんたちも大勢入っている日に来てもらうことにしたのだった。

訪問時刻がおやつタイムに差し掛かりそうなので、メールで「差し入れでも」と申し入れてくれた河合さん。お心遣い、ありがたや〜。

と・こ・ろ・が。我が家のアシスタントさんたちのおやつの嗜好はそれぞれ、和菓子好き、洋菓子好き、甘いモノ嫌いで果物もNGと、まるでバラバラなのだった。皆に満足してもらうのは、スフィンクスの謎を解くがごとしで、3人が揃う時は毎回私もあれこれ足りない知恵を絞ってきたのだ。

マクロビオティック系の手作りおやつだったら間違いがないので、本当は毎回そうしたいところなのだが、時間的余裕がなく(だから仕事手伝いに来てもらってるんだし〜)これまで用意したことがあるのは、甘夏ゼリー・そば粉とにんじんのケーキ・さつまいもの蒸しパンくらい。あとは誰かしらに涙を飲んでもらってテキトーにその場をしのいできた。

差し入れに注文をつけるのもなんなのだが、オモシロイのでスフィンクスの謎解きを投げかけてみると、「それは難問ですね。なんとか解いてみましょう。」という返事。さすが、いつも前向きで決して弱音を吐かない河合編集長。

で......、当日差し入れてくれたのは、前日仕事で行ったという鎌倉のお土産の黒ビールのケーキだった。黒ビールのケーキ!?う〜む、実に意表をついておりました。皆で楽しくおいしくいただきました。残りは私の夜食になりました。

河合さん、ごちそーさま!おじょうちゃんもお疲れ様。また遊びに来てね。嵐の後のようにとっちらかった仕事場を見て、まんがへの興味が失われなかったことを祈るのみ。


アシスタントさんの食事 2005/01/27

まんがの原稿作成に欠かせない存在、それがアシスタントさん。

我が家には、目下レギュラーで3名の方達が来てくれている。この方達の仕事はおもに背景描きやベタ塗り、トーン貼りなど。お三方ともベテランで、簡単な指示で的確になんでも描いてくれる、うちにはもったいない腕前である。

そもそもまんが家ってのは作業量が多い上、定期的に発行される雑誌に掲載するのだから、時間に追われるのは当たり前。おまけにまだまだ世話の焼ける年の子どもを育てている私は、仕事する時間があったら子どもと一緒に寝ていたいよ、というのが本音。

したがって、アシスタントさんの存在なくしては、連載なんて不可能だったろうな。

一般にお勤め人は出勤したらその日の食事は殆ど費用は自分持ちで、お弁当を持っていったり外食したりするものだと思う。が、人を、文化を育てることを信条とする出版業界の古き良き(?)時代の名残なのだろうか。出版社は作家の、作家はアシスタントさんの寝食の面倒を見る傾向が今も残っているようだ。泊まり込みでひたすら机に向かうアシスタントさんたちに、食事のことでわずらわしい思いをさせられないという事情もあるのかもしれない。

それに倣う形で、小さい子がいる我が家では日帰りで10時から18時まで働いてもらっているのだが、その間お昼ごはんとおやつを出している。作るのは私。ごはんを炊いたらあとは常備菜を並べて出すだけとか、麺類が多かったりとか、支度は負担にならない程度である上、私にとってキッチンに立つことは仕事のストレス解消になる。おまけに人様にお出ししなくてはと思うと常備菜の準備も万端となり、忙しさを口実にいい加減な食事が続くことも防げるのだった。

私としては良いことずくめなのだが、雇用主が作った食事を食べさせられるアシスタントさんたちにしてみれば、「オレの酒が飲めねえのか!?」とクダを巻く職場の上司って感じかもね。何を食べさせても「おいしい」って言ってくれて、いつもありがとう。


テーマパークごはん 2005/01/24

風邪で寝込んだ後、完全復調とならないまま仕事が追い込みに入り、疲れがたまりかけている。年末年始のどたばたをいいことに、手抜き料理が続いたのがそのまま体調に出ているのは明らか。

週明けから原稿の仕上げにかかり、26日からはアシスタントさんたちも仕事場に入るので、なんとか体力回復を計らねば。ということで、土日にかけて常備菜作りに精を出した。きんぴら、ひじきれんこん、根菜のおかず味噌、具だくさんのスープ、大根の即席漬け...。

この週末は夫がこちらに戻ってきているので、おいしいものを食べさせてあげたいという思いもさることながら、実は今日24日には浦安のテーマパークに家族で行くことになっていたので、あらかじめ「毒消し」のためにまともなものを口に入れておかなくては、という心理も働いたのだった。

ホント、毎度の事ながらあそこの食事のお粗末さにはガッカリさせられるよ。ゲートをくぐると現実からかけ離れた別世界をカンペキな姿で見せてくれる、テーマパーク。そこではすべてがニセモノだが(従業員の笑顔までもね)、こちらもそのニセモノぶりを楽しむ姿勢で行ってこその場所だと一応心得ているつもりなので、今更そのニセモノぶりにケチをつける気はない。

だけど、だけど、食べ物までがニセモノじゃあねえ。あそこの食事には、食べ物に本来あるはずの生命力がまるでない。ほとんど噛まなくても良い軟らかい素材、人工な旨味と香り、なんとも骨抜きな、食べ物とは呼びたくないような別のモノ...。

そ・し・て、しみったれ主婦ミヤシタの逆鱗に触れたのは、それらがめちゃくちゃ高いという一点につきるのだった!!

園内でお弁当を広げることを禁じて、ニッポンの行楽風景を一変させた罪も重いと思うよ。あのテーマパークの母国って、そもそも他国の文化侵略を使命と心得ていることだし...って、ここで私があれこれ言うまでもないかな。

テーマパークなんだもん、楽しけりゃいいのよ。でもあそこのごはん、とにかく質に見合う値段を付けて欲しいものですな!!








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