プロフィール   

ランチタイムデート 2005/09/05

台風が近づきつつあるどんよりした空模様だったというのに、夫が急に出かけようと言い出した。普段京都で生活している夫は、こちらに住んでいた頃よりも、むしろ最近のほうが都内のあちこちを巡り歩くようになった。

連れて行かれたのは都心の高層ホテルのレストラン。つい先頃、DVDでソフィア・コッポラの日本を舞台にした映画を見て、その撮影場所はここではないかとあたりをつけたのだという。なるほど、確かに面白い作り。巨大な建物であることを感じさせない、隠れ家的な雰囲気の迷路のような廊下を通り抜け、次々と表情を変えるインテリアに目を奪われていると、いきなり気持ちの良い広々とした空間に出た。

お昼時だったので、そのままランチタイムデートとなった。デートですもん、もちろん子抜き。普段、おのれの料理の才能も省みずに「おうちごはんが一番!」と豪語している私だけど、洗練されたプロの味を、これまたてきぱきとした身のこなしのプロのお給仕でいただくのはやはり格別。

事前予告無しでいきなりお高めのお店に連れて行かれちゃって、一瞬「我が家の家計は火の車なのにどーーーーすんだっ!?」と青ざめたが、おいしい食事を堪能しつつ、東京のパノラマビューも心ゆくまで味わううち、日頃の家計のやりくりは忘れて、気分はしばし恋する女モード。

ああ、夫が帰ってくる前に、白髪染めといてヨカッタ。お互いビールで出かかったハラは、テーブルに隠れて見えないしね。別々に暮らすようになって、長年不完全燃焼気味だった夫への恋の炎は、このところイイカンジに燃焼している熾き状態。このぶんだと、来るべき更年期も軽く乗り越えられるかも。

マリネ液の絶妙なコリアンダーの香り付けとか、ボリュームたっぷりのきのこの使い方とかもがっつり勉強させてもらったし、おいしくて素敵なデートだったな。また行こうね、ダーリン。

あ、でもしっかりふたりで働かなくちゃね。


夏祭り 2005/08/28

今日は楽しみにしていた町内の夏祭りだというのに、午前中のサッカーの練習から戻ったとたん、玄関でいきなり息子が大泣きをはじめた。10歳になった子が、幼児のようにそれはそれはもう激しくぶええ〜〜〜〜〜、という感じで。

えっ、えっ!?一体何があったの!?いじめ!?さてはとうとう出生の秘密を知ったか...!?(すんません、そんなもんはありゃあしませんのでした。)

玄関から場所を部屋に移して泣きわめき、シャワーを浴びながら泣きわめき、べそをかきながらお昼を食べ、ようやく落ち着いたと思ったら、特に何を語るでもなく弟と淡々と遊び初め、やがて外の夏祭りの気配に誘われて家を飛び出していった。

あの泣きはいったいなんだったのか...と気に掛かりつつ、私も夏祭りの会場に出向き、子どもたちが引く山車の引率に付き合ったり子ども会の出店に顔を出したり。久々に会ったご近所さんたちと楽しく語らううちに子どもの大泣きのことなどすっかり忘れ果てた。

いつもなら各家庭で食卓を囲む頃お祭りの賑わいも最高潮に達し、今夜ばかりは焼きそばだのフランクフルトソーセージだののジャンクフードでお腹をいっぱいにし、生ビールでほろ酔い気分になって帰宅。

下の子は疲れてあっという間に寝入ってしまったが、上の子はコーフン状態でなかなか寝る気にならないらしく、めずらしくいつまでもたくさんおしゃべりしたい様子。

ここでのんきな母もはたと昼間のことを思い出し、それとなく話題を振ってみたら、「今日はとてもツイていなかった」と言うのだった。彼の告白はこうだった.。「ころんで膝をすりむいて、鳥にカバンにフンされて、他の子がいじめていたアシナガバチがなぜか僕を追いかけてきて、全速力で逃げ帰ってくる途中、地面にころがっていた蝉を2、3匹踏みつぶしてしまった...。」........はい?

心配してソンしちゃった。まあ、本人にとっては大変だったということね。得意のスーパーボールすくいでウ○コ型のスーパーボールを山ほどゲットして、「ケロロ軍曹」を巨大スクリーンで鑑賞したら癒される程度の心の傷でヨカッタヨカッタ。

さて、夏休みもあとわずか。残してしまった大物の宿題をさっさと片づけないと、もっとヒドイ泣きをみることになるぞよ。


保育士見習い 2005/08/27

今週は上の子が、かつてお世話になった保育園へ園児たちの遊び相手をするために通った。

夏休みを取っている保育士さんの穴埋めもあってか、この時期は毎年ボランティアを希望する中高生やら大学生やらが入れ替わり立ち替わりやってきて、子どもたちの相手をするのだが、小学生の場合はどちらかというと、こちらのほうが保育園のお世話になるというのが実情だったかも。

とはいえたくさんの小さい人たちに囲まれて、おにいちゃんおにいちゃんと慕われ、先生方にもうま〜くその気にさせられて、本人はすっかり保育士さんモード。

初日はだいぶ緊張したようだったが、夕方迎えにいってみると「あ〜、たのしかった〜〜〜〜。」と、とろけんばかりの笑顔だった。加減というものを知らないので、毎日全力で子どもたちの相手をしてくたくたになり(応接室で昼寝させてもらったらしい)、途中多少弱音を吐いたものの、当初の3日の予定を一日延ばし、4日間頑張った。

お手伝いどころかかえって邪魔だったことと思うが、実り多い日々を過ごさせて頂いて保育園の先生方には感謝感謝である。

心なしか弟に対する態度にも変化が生じ、以前のようにいきなりストレートに怒りをぶつけたりせず、ちょっとクッションを置けるようになったのは大収穫かな?弟のほうも、普段はただただうっとうしいだけの兄を、ちょっぴり誇らしく思うようになったフシがある。まあ、長続きはしないかもしれないけど。

それにしても、6年間お世話になっていたはずなのに、「あんなにおいしい給食ははじめて〜〜〜!」だって。そう、我が家がお世話になっている保育園の給食とおやつは、東京都からも表彰されたことがある実に充実した内容なのだ。私も保育参加の行事には、給食目当てで出席すると言っても言い過ぎではないくらい。

また来年も、給食食べにいっといで。








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