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わたしがお産で
つらい思いをさせてしまったこと、自分がつらかったこと


こちらでは、 妊娠・出産に携わる医療者の方の、つらい思いをさせてしまったこと、自分がつらかった思いをお届けしています。

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病院でつらかったこと




医師の都合で・・・
●病院 助産師
初産の方の分娩介助をした時でした。
当院ではフリースタイル分娩を取り入れていますが、その時も産婦さんが側臥位を希望され、経過も順調だったため希望通りにしていました。
そうすると、赤ちゃんの頭が見えたり隠れたりするようにしているのを肛門保護をしながら見守っていると、
Drは産婦さんの前で「外来に行かなければならない。もうタイムオーバーだ。」といって仰臥位を指示、すぐ会陰切開を入れて分娩となりました。

その産婦さんは何も言ってはこなかったけど、私は助産師として非常にショックでした。外来で患者さんが待っているのも大変な状況なのでしょうが、医師の都合で出産の状況が変わってしまうのはやはり間違っていると思います。




スタッフ間の認識違い 悲しい・・・
●病院  看護師
私は、産婦人科の病院で働いており、今は産褥の方を中心にみているのですが、おっぱいのケアやおっぱいに対するスタッフ間の考えの違いで悲しく思うことが多いです。

自分が特に3日目、4日目の方を担当させてもらうとき、おっぱいがかなり張ってきて、分泌もよい感じなのに、上手に吸えていなくて、授乳後も乳キンが減っていない方。乳管開通操作をして、介助して深く咥えさせると上手に飲めることが多いです。
先日も直接では吸えないという申し送りの方がいたのですが、分泌も良好で伸展もまずまず。直接吸えるのでは?と思いトライしてみると、ちゃんと吸え50g位一回で飲めました。その後もつづけて25g、36g。直接授乳の母乳のみでいけるだろうと思ったのですが、その後の記録を読み返したところろ、日中は10g前後しか飲めていないのでミルクを足したこと、保護器の使用を再度勧めたことなどが書いてあり、とてもがっかりしました。

そういういことが何度もあると、どうしてそうなってしまうんだろうと思い、とても悲しく空しくなります。他のスタッフは何をしているの?って思ってしまいます。




かわいいと思えることができず・・・
大学病院 助産師
お産が長引いている産婦さんだった。
不妊治療後の方で、高齢初産婦。
どうにかしてくれと夫婦で訴えていた。
医師の指示により腹部超音波を施行し、胎児の状態を確認するとのこと。
産婦に「超音波検査をしますね」といったら、夫に「だから超音波はやったって言ってんだろうが!」と怒鳴られた。
私は涙が出るほどその夫婦に対してむかついた。
結局分娩促進により分娩。

その後、私はその夫婦の児をかわいいと思うことができず、新生児室で泣いていても少しあやす程度。
助産師という聖職に就きながらもそんな発想の自分はまだまだである。




みんなに責められて、身の置き所が無かった
●総合病院勤務 助産師
切迫早産で安静が必要な方がいました。
ところが自分の自由に動き回っていたのです。
担当だった私が、安静の必要性について説明したところ御立腹され、事務長にまで名指しで苦情を訴えられました。
とても悲しく、私のどこが悪かったのか未だにわかりません。
安静の必要性がわからないと思って説明しただけなのに、どうしてそこまで怒られなければいけなかったのか。
私が言ったのがいけないのならば、他のスタッフが言っていればよかったのか。
それとも彼女のしたいように自由に動き回ることがよかったことなのか。
それはともかくとして、このとき婦長は一方的に私がいけないと言ってきた。
私の思いを聞くことなく。
事務長にまで告げ口されたということで、医師も私が悪いと言ってくる。
みんなに責められて、身の置き所が無かった。
患者に訴えられることがそんなに恐ろしいのか。
スタッフの思いは無視して、訴えられないようにするのか。
今思い出しても、辛いだけでなく腹立たしい。




「産婦さん主体の分娩」ではなく「医師主体の分娩」
●総合病院 助産師
先日の夜勤で、未分娩の妊婦さんを2人みていました。お2人とも初産で、まだまだ陣痛も弱く子宮口もさほど開いていない状態だったので、「まだ時間がかかりそうだから、自分の楽な体勢で過ごして下さい」と説明しました。
そこに、その日の当直の医師(産婦人科医)がやってきて「内診をする」と言い出しました。
 
その前に内診をしてから2〜3時間程しか経過しておらず、陣痛や産婦さんの状態から「それは不必要な内診ではないのか?」と医師に質問をしたところ、「僕の方針だから従ってもらう」と凄い剣幕で言われてしまいました。

内診の結果・・・先の内診所見とはほとんど変わらず、産婦さんは少しがっかりした表情を見せました。
産婦さんにとって陣痛だけでも痛くて苦痛なのに、さらに時間おきに内診をする医師の行為に対して「産婦さんの事を考えてない、医師主体の分娩進行だなぁ」ととても悲しくなりました。「産婦さん主体の分娩」ではなく「医師主体の分娩」という事が多すぎて、いつも産婦さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。




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お疲れ様です。産婦さんを気遣う貴女の優しいお気持ち、きっと産婦さんに伝わっています。貴女の姿勢がいつか花咲くときがきっとくる!(熊)

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