プロフィール   

被災地という聖地−石巻で 2012/02/05

3.11の一年目が近づいてきました。私は『AERA with Baby』に、被災地の母親たちの1年間を振り返る記事を書くべく取材中です。その中で仙台に行くことができたので、どうしても行きたいと思い、海まで足を伸ばしました。その風景は、どうしても知らなければならないと思いました。

仙台からバスで約一時間。車窓からはつらつらと寂しい雪景色が続き、その向こうにきれいな夕焼け空が広がっていました。

やがて入った市街地は、どこにでもあるようなロードサイドショップが続くバス通り。そこに、ひときわ目立つのは巨大なイオンモール。そこから少し行くと石巻の駅につきました。ふと気がつくと、もう日はとっぷり暮れていました。

「どうしてもっと早く来なかったの。こんなに暗くては、何にも見えないよ」と何度も運転手さんに言われながら、私と編集者さんとでタクシーに乗り込み、駅を出発。「自衛隊さんやボランティアさんでこんなにきれいにしてくれたの。」と運転手さんが言うように、確かに駅前には津波のあとを思わせるものはほとんどありませんでした。

タクシーははじめに細い道をシュルシュルと上って、日和山に上りました。そこからは、津波ですべてを奪われた広大な平地である湊地区が一望できました。そして、その海に向かって、鳥居が建っていました。もともとそこに神社があって、建っていたのです。山の斜面は、一面にさくらの木が植わっていました。それは亡くなられた方たちの魂を鎮めているように見えました。日和山は、もしかしたらずっと昔からすべてを知っていたのでしょうか・・・。

「私も家に水が来て、家族みんな屋根に逃げたの。海水をかぶりながらそこに一晩いたから、すごい寒がりだったんだけれど寒さに強くなっちゃったよ。」運転手さんも九死に一生を得る体験をなさっていました。

タクシーは、日和山を一気に降りて湊地区に入りました。「ここ、何にもないの」そこに広がっていたのは、闇の中をどこまでも広がっていく、真っ平らな広大な更地。

そんな広がりの全体を見渡すように、山を背負うようにして、子どもたちのほとんどが亡くなってしまった小学校が、火災で黒く焦げた、原爆ドームを思わせるようなうつろな姿で建っていました。

海に近づいていくと、石巻市立病院などいくつかの建物がぽつん、ぽつんと残っていますがやはりほとんどの所はぽっかりと空白なままでした。時々、鉄筋がぐにゃりとまがっている建物があったり、あとは、波に運ばれて来たままの傾いた船や、巨大な看板が転がっているばかりでした。

海岸線には両側に、車が何層にも注意深く積み重ねられ、延々と続いていました。

そんな中で、漁業が少し再開していることは、灯りがついている船の存在でわかりました。ここで陸揚げをして、塩竃に運んで加工するのだそうです。

港を離れて駅に戻ろうとすると、活況を見せているパチンコ屋さんがありました。「津波が来た時、私、家にいてよかったあと思うのよ。病気あるからさ。パチンコ。行っていたら流されていた。パチンコはたくさんあった。ここだけ再開して、みんな、後のことを考えないでこういうところで失業手当などのお金を使ってしまう。でも、それも、いたしかたないことかなと私は思うの。こんな先が見えない状況で一日仮設住宅に閉じ困っていると頭がおかしくなってしまうもの」

仮設住宅群が並ぶ町。「このあたりは一番いい」というだけあって、そのあたりは銀行やしまむらなどが並んでいました。でも、食料品を買うところがほとんどないそうです。やっと最近コンビニができ始めたそう。ミニストップが、明るい光をともしていました。

運転手さんも仮設住まいだとのこと。狭くて大変だし、仕事をしている方がいいと思って、同僚に先んじて働くことにしたという。

「仕事があってありがたいですよ。仮設に入っても電気、ガス、水道で4〜5万かかります。義援金は、子どもたちの通勤の足がないから車を買って、それでなくなりました。この三月に失業手当の給付が切れるから、そうしたら石巻にはいよいよ人があふれます。」

今、石巻の方たちがこからのことを考えるのは難しい。なぜなら、それはお金の問題。「家をまた建てたらいいんじゃないかと言われてもですね、それは、お金があれば、誰でも、何でもできるんじゃないですか。そしてまたそれは、年齢の問題でもあるんじゃないですか。若い人はお金借りられるけれど、私くらいの年齢になったら銀行もお金を貸してくれないもの」

「もっと明るいうちにきて、一杯写真を撮ってほしかったな」帰り際に運転手さんが行った言葉。「いっぱい写真を撮って、お仕事の人やお友達に見せてほしかったな」

そうだったんですか・・・私はこのような場に部外者がポッと来て、ぱちぱち写真を撮ってあっという間に帰って行くのは恥ずかしくて、シャッターをほとんど切れないでいました。確かにほとんどが暗闇の中だったけれど、少しは外灯もあって撮ることもできたのですが。

でも、写真を撮らなかったけれど、私の中にはたくさんの消えることのないものが残りました。3.11に何が起きたのか。やはり、この町に来て初めてわかった、と思いました。


『高島暦』を買ってしまった 2012/02/04

お産というものはとても自然性が高いので、関係者には月の満ち欠けや潮を意識しながら暮らしている人が多いです。私もいつのまにかそうなっていたのですが、今年は初詣で『高島暦』など購入してしまい、かなり細かに陰暦派、二十四節気派になってしまいました。

月を確認する日が増えると、月はいつも昨日と違い、そして1ヶ月が28日と少し短いので時の流れが少し早い感じがします。

また朝日が昇ると、こちらは毎回同じようにまん丸なものが地平から上がってきます。かえってこちらが物珍しく見えるようになり、365日が毎日フルムーンの太陽はすごいパワーだと感じてしまいます。

二十四節気は、私たちがたださえ大好きな四季の移り変わりというものを何倍も楽しいものにするシステムのようです。それは、たとえばこんなお得があったりします・・

立春だものね、と週末の散歩をお不動様にして門前のお蕎麦屋さんに入ると、升のお持ち帰りが始まったところでした。新年の升酒で一月中活躍してきた升が、節分・立春で「お疲れ様〜」とあいなったわけです。こぼれたお酒を飲んでから、まだまだ檜の香りを強烈に放っている升をコロンとバッグに入れてきました。

今年は「壬辰(みづのえたつ)」。女へんをつけると「妊娠」になります。私には入門に良い年だったかもしれません。

今年一年、旧暦入門を楽しみたいと思います。


土手に出ることができた ! 2012/01/04

2012年、平成24年ですね!

あけましておめでとうございます。

今年のホリデーシーズンは、いくつか、今までやりたかったことができました。ひとつはツイッターを始めたこと。そこでまずは多くの方がガイドするとおりフォロアーの多い方をバババッとフォローさせて頂いたところ、猪瀬直樹氏のツイートに刺激され、もうひとつのやりたかったことも始めてしまいました。ランニングです。

いでたちは子どもたちが部活で残したものでやりくりし、シューズは、と考えたら、なぜか一年くらい前に無意識が働いてちゃんと買っているじゃないか。そして、かつて彼らが走りこんだ土手のコースへ行くことにしました。とにかく何も持たないで、動く、という目的だけのために外に出たのです。

すると・・・不思議、不思議、動きたくてしかたがなくなりました。人を<動物=動く物>でなくしているのは、バッグと靴なのかも!

土手に出れば、お天気は良くて太陽はあたたかく輝いているし、頂きに真っ白な雪を抱いた富士山も見えます。橋と橋の間、右岸、左岸と5kmの道のり。ウォークとゆるーい走りの半々くらいでやってみました。とても自由で楽しい時間でした。

今日は3日目です。三日坊主という言葉があるようにここが継続への最初のヤマなので、日記に公言。


過去の日記
2011/12/22 うちのサンタたちを紹介します
2011/12/17 名古屋駅真ん前の不妊治療クリニック
2011/12/2 陣痛中を楽に過ごすには
2011/11/26 種子島のシンポジウムに遠隔参加
2011/11/23 出生前診断について1日学ぶ
2011/11/20 朝日の昇る前
2011/11/19 WEBカメラを初体験
2011/11/18 秋はにぎやかに
2011/11/09 東京デザイナーズウィーク2011
2011/10/31 anan「はじめての妊娠・出産」
2011/10/24 子どもに家事をさせること
2011/10/18 火鍋をつつきながら
2011/10/15 REBORNで中華街
2011/10/12 イメジェリークラスを再開
2011/10/09 十三夜のドライブ
2011/10/03 今年もあと3ヶ月
2011/09/25 連休最終日のティールームで
2011/09/22 台風が通り過ぎる
2011/09/19 キングソフトのオフィスを導入
2011/09/16 ・・・に行ってきました
2011/09/15 「親子検診」で産婦人科
2011/09/10 高齢出産 感動の影で
2011/08/29 人間ドックの1日
2011/08/05 夏休みの生活
2011/06/12 うさぎさんのこと
2011/06/02 NHKラジオ「ラジオビタミン」
2011/05/22 缶詰め中です
2011/05/12 女性たちの被曝
2011/05/02 東日本大震災を経て
2011/03/02 子どもの巣立ちを初体験






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